Q9 — AWS SAA-C03 第7章

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Q439. ある企業は、以前にデータウェアハウスソリューションをAWSへ移行しました。また、AWS Direct Connect接続も利用しています。本社のユーザーは、可視化ツールを使用してデータウェアハウスに対してクエリを実行します。データウェアハウスから返されるクエリ結果の平均サイズは50 MBであり、可視化ツールから送信される各ウェブページのサイズは約500 KBです。データウェアハウスから返される結果セットはキャッシュされません。 この企業にとって、データ転送のegress(送信)コストが最も低くなるソリューションはどれですか?

正解: D. 可視化ツールをデータウェアハウスと同じAWSリージョン内でホストし、同じリージョン内のロケーションからDirect Connect接続を経由してアクセスする。

解説

AWSにおけるデータ転送egressコストは、トラフィックの送信元と送信先、および使用するネットワーク経路によって異なります。特に重要なポイントは以下の通りです: ・Amazon EC2やRedshiftなどのサービス間で同一AWSリージョン内(同じアベイラビリティゾーンまたは異なるAZ間を含む)の通信は、無料($0.00/GB)です。 ・Direct Connect経由のオンプレミス⇔AWS間の通信では、AWS側のegress料金は発生しません(ただし、Direct Connectポートおよび仮想インターフェイスの課金は別途発生)。つまり、オンプレミスからAWSサービスへのクエリ送信は無料ですが、AWSからオンプレミスへのレスポンス(50 MBのクエリ結果など)は、Direct Connect経由であってもegress料金の対象外(=無料)です。※注:Direct Connect経由のAWSからオンプレミスへのデータ転送は、AWSのegress料金の対象外です(AWSの料金表より:「Data transferred out from AWS to your network over AWS Direct Connect is not charged」)。 ・一方、インターネット経由のegress(例:EC2→インターネット、またはRedshift→インターネット)は、リージョンごとに課金されます(例:米国東部(バージニア北部)では最初の10 TBまで$0.09/GB)。 選択肢を検討すると: A:オンプレミスのツールからインターネット経由でRedshift等にクエリ → レスポンス50 MBがインターネット経由でオンプレミスへ送信されるため、AWSのegress料金が発生(高コスト)。 B:可視化ツールがAWSリージョン内(例:EC2)で動作し、インターネット経由でユーザーがアクセス → ツール自体がデータウェアハウスと同一リージョンなら、ツール↔データウェアハウス間の通信は無料だが、ツールからユーザー(オンプレミス)へのレスポンス(500 KBのウェブページ)がインターネット経由でegressされるため、毎回課金対象(多数のページ読み込みで累積コスト高)。 C:オンプレミスのツールからDirect Connect経由でデータウェアハウスにクエリ → クエリ送信は無料、レスポンス50 MBもDirect Connect経由のAWS→オンプレミス転送のため、AWSのegress料金は発生しない(無料)。ツール自体の運用はオンプレミスなので追加インフラ不要。 D:可視化ツールをAWSリージョン内に配置し、ユーザーがDirect Connect経由でそのツールにアクセス → ユーザー(オンプレミス)からツール(AWS)へのアクセスはDirect Connect経由で無料だが、ツールがデータウェアハウスから取得した50 MBの結果を自身のメモリ/ストレージに一時保持した後、それをユーザーに配信する際、ツール→ユーザー間の500 KBのページ配信はDirect Connect経由なのでegress料金はかからない。しかし、この構成ではツールとデータウェアハウスの間の通信は同一リージョン内なので無料であり、さらにユーザーへの配信もDirect Connect経由のためegress無料。一見最適に思えるが、実際には「可視化ツールをAWS上に置き、ユーザーがDirect Connect経由でアクセスする」という構成は、通常、ユーザーのブラウザがDirect Connectに直接接続できない(Direct ConnectはL2/L3接続であり、HTTP/HTTPSアクセスにはVPNやDX Gateway+Transit Gateway+オンプレミスルータ設定が必要)ため、現実的ではない。また、選択肢Cでは、ツールがオンプレミスで動作し、Direct Connect経由でデータウェアハウスに直接接続するシンプルな構成であり、クエリ結果の50 MB転送がすべてDirect Connect経由(=AWS egres料金ゼロ)となる。したがって、egressコストが最も低いのはCである。なお、AWS公式ドキュメントおよび料金ページでも、「Direct Connect経由のAWSからお客様ネットワークへのデータ転送は課金されない」と明記されています。