Q43 — AWS SAA-C03 第15章

第 43/100 問 | ← 第15章

Q1143. ある企業は、リアルタイムでプロセスを制御する産業用アプリケーションを保有しています。同社はこのアプリケーションを再アーキテクチャし、VPC内の複数のAmazon EC2インスタンスにジョブを分散実行させることを計画しています。このソリューションは、インスタンス間のネットワークスループットを最大化し、ネットワーク遅延を最小化する必要があります。これらの要件を満たすソリューションはどれですか?

正解: D. インスタンスをクラスター配置グループ(cluster placement group)内に配置します。エンハンスドネットワーキングをサポートするインスタンスタイプを選択します。

解説

要件と各選択肢を検討し、VPC内のEC2インスタンス間でネットワークスループットを最大化し、遅延を最小化するための最適なソリューションを特定します。 ■ 主な要件: ・ネットワークスループットの最大化:インスタンス間での高速データ転送を可能にする必要があります。 ・ネットワーク遅延の最小化:インスタンス間通信の遅延を極力低く抑える必要があります。 ・ジョブの分散実行:アプリケーションは複数のEC2インスタンスで実行されるため、配置戦略がこれをサポートする必要があります。 ■ 関連するAWSの概念: ・配置グループ(Placement Groups):  ・クラスター配置グループ(Cluster Placement Group):同一アベイラビリティゾーン(AZ)内でインスタンスを物理的に近接して配置し、遅延を最小化・スループットを最大化(インスタンス間トラフィックで最大10 Gbps)します。HPCや低遅延アプリケーションに最適です。  ・パーティション配置グループ(Partition Placement Group):論理的なパーティションにインスタンスをグループ化し、ハードウェア障害の影響範囲を制限します。同一パーティション内のインスタンス間で低遅延・高スループットを実現するようには設計されておらず、Hadoopなどの分散型ワークロード向けです。  ・スプレッド配置グループ(Spread Placement Group):関連障害を防ぐため、異なる物理ハードウェア上にインスタンスを配置します。低遅延・高スループットには最適ではありません。  ・ラックレベル配置グループ(Rack-level Placement Group):AWSでは存在しない非公式な概念です。 ・エンハンスドネットワーキング(Enhanced Networking):より高い帯域幅、パケット毎秒(PPS)および低い遅延を提供します(C5、M5、R5など対応インスタンスタイプが必要)。 ・専用ホスト(Dedicated Hosts):お客様専用の物理サーバーで、コンプライアンスやライセンス要件向けです。低遅延・高スループットを実現するために必須ではありません(配置グループとの組み合わせ次第では有用ですが、単体では効果が限定的です)。 ■ 各選択肢の検討: ・選択肢A:「ホストレベルのパーティション配置グループ」はAWSの正式な概念ではなく、存在しません。エンハンスドネットワーキング対応インスタンスタイプの選択は適切ですが、配置グループの指定が無効です。→ 不正解。 ・選択肢B:パーティション配置グループは、同一パーティション内のインスタンス間で低遅延・高スループットを達成するように設計されていません。また、専用ホストは本要件において必須ではありません。→ 不正解。 ・選択肢C:「ラックレベル配置グループ」はAWSで提供されていない無効な概念です。専用ホストの使用も本要件には不必要です。→ 不正解。 ・選択肢D:クラスター配置グループは、同一AZ内のインスタンスを物理的に近接配置し、最低限の遅延と最大10 Gbpsのスループットを実現します。さらに、エンハンスドネットワーキング対応インスタンスタイプを選択することで、パフォーマンスがさらに向上します。→ 正解。 ■ 他の選択肢が不適切な理由: A:「ホストレベルのパーティション配置グループ」はAWSの有効な配置グループタイプではありません。 B:パーティション配置グループは、同一パーティション内のインスタンス間の低遅延・高スループットを目的としていません。 C:「ラックレベル配置グループ」はAWSで提供されておらず、無効な概念です。 ■ 最終回答: Dが正解です。インスタンスをクラスター配置グループ内に配置し、エンハンスドネットワーキングをサポートするインスタンスタイプを選択することで、インスタンス間のスループットを最大化し、遅延を最小化できます。