Q90 — AWS SAA-C03 第10章

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Q690. ある企業では、オンプレミスのファイルシステムが毎日SFTP経由で受信するレポートファイルを対象に、夜間実行されるバッチ処理ルーティンを実行しています。この企業は、このソリューションをAWSクラウドへ移行したいと考えています。そのソリューションは、高い可用性と耐障害性を備えている必要があります。また、運用負荷を最小限に抑えることも求められます。これらの要件を満たすソリューションはどれですか?

正解: D. AWS Transfer for SFTPおよびAmazon S3バケットをストレージとして展開します。アプリケーションを変更し、バッチファイルをAmazon S3からAmazon EC2インスタンスへ取得して処理を行えるようにします。スケジュールに基づくスケーリングポリシーを適用したAuto Scalingグループ内のEC2インスタンスを使用してバッチ処理を実行します。

解説

オンプレミス環境からAWSクラウドへ夜間バッチ処理を移行するにあたり、「高い可用性・耐障害性」と「運用負荷の最小化」という要件を満たす最適なソリューションは、選択肢Dです。理由は以下の通りです。 ・AWS Transfer for SFTPの採用:これは、Amazon S3との統合を前提とした完全マネージド型のSFTPサービスであり、EC2インスタンスの管理やOSパッチ適用などの運用オーバーヘッドを排除し、高可用性・スケーラブルなSFTPインフラを提供します。 ・Amazon S3バケットをストレージとして利用:S3は、99.999999999%(11個の9)の耐久性と99.99%の可用性を保証する、業界最高水準のオブジェクトストレージです。レポートファイルの保存先として最適であり、冗長性・スケーラビリティ・コスト効率の面でも優れています。 ・アプリケーションの変更(S3からファイル取得):既存アプリケーションをS3 API(例:`GetObject`)を用いてS3バケットから直接ファイルを読み込むよう修正することで、ネットワーク遅延や一時的なファイルロックのリスクを低減し、処理の信頼性を向上させます。 ・スケジュールベースのAuto ScalingグループによるEC2実行:バッチ処理時間帯にのみ必要なコンピューティングリソースを自動的に起動・終了できるため、コスト最適化と確実な処理実行の両立が可能です。 一方、選択肢AはEFSをストレージに使用しており、S3と比較してコストが高く、バッチ処理向けのオブジェクトストレージとしての利点を活かせません。選択肢BおよびCは、単一EC2インスタンスに依存する構成であり、単一障害点(SPOF)となり、可用性・耐障害性の要件を満たしません。また、EFSの導入は、バッチ処理のような一時的・非同期ワークロードには過剰かつ不適切です。したがって、最も適切なソリューションはDです。