Q56 — AWS SAA-C03 第17章

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Q1356. ある企業は、AWS クラウド上に頻繁にアクセスされないデータを保存しています。ただし、必要に応じてデータにアクセスする場合、12 時間以内に取得できる必要があります。また、企業は、1 ギガバイトあたりのストレージコストが最もコスト効率の良いソリューションを求めています。これらの要件を満たす Amazon S3 ストレージクラスはどれですか?

正解: B. S3 Glacier Flexible Retrieval

解説

正解は B(S3 Glacier Flexible Retrieval)です。 【解説】 要件は以下の通りです: ・データは頻繁にアクセスされない(アクセス頻度が低い)。 ・必要に応じてデータを取得する場合、12 時間以内に完了する必要がある。 ・長期・低頻度アクセス向けのデータに対して、1 ギガバイトあたりのストレージコストを最小化したい(コスト効率重視)。 【なぜ B(S3 Glacier Flexible Retrieval)が正しいか】 ・バックアップやアーカイブなど、長期・低頻度アクセスを想定した設計であり、Amazon S3 のすべてのストレージクラスの中で最も低いストレージ料金(GB 当たり)を提供します(S3 Standard-IA や S3 One Zone-IA よりも安価)。 ・取得時間は「即時(Expedited:1~5 分)」「標準(Standard:3~5 時間)」「バルク(Bulk:5~12 時間)」の 3 種類から選べるため、12 時間以内という要件を「標準」または「バルク」取得で確実に満たせます。 【他の選択肢が不適切な理由】 A. S3 Standard:  ・頻繁にアクセスされるデータ向けに設計されており、GB 当たりのストレージコストが最も高いため、コスト効率が悪い。  ・低遅延・高スループットを前提としているため、本ケースには過剰です。 C. S3 One Zone-Infrequent Access(S3 One Zone-IA):  ・S3 Standard よりは安価ですが、S3 Glacier Flexible Retrieval よりも高コストです。  ・可用性ゾーン(AZ)単位でのみデータを保存するため、AZ 故障に対する耐性がなく、耐久性が低い点にも注意が必要です。  ・取得時間はミリ秒~数時間と高速ですが、12 時間という猶予がある本ケースではコスト対効果が悪く、過剰な性能です。 D. S3 Standard-Infrequent Access(S3 Standard-IA):  ・S3 Standard よりは安価ですが、S3 Glacier Flexible Retrieval よりも高コストです。  ・低頻度アクセス向けではありますが、「ミリ秒単位での即時取得」を前提としており、12 時間という猶予がある本ケースでは、その高速性は不要かつコストの無駄です。 【重要な検討ポイント】 ・ストレージコストと取得時間のトレードオフ:  S3 Glacier Flexible Retrieval は最も安いストレージ料金を提供しますが、取得に数分~数時間かかります。一方、S3 Standard-IA/One Zone-IA は取得が高速(ミリ秒~数時間)ですが、その分ストレージコストが高くなります。S3 Standard は頻繁アクセス向けで、最も高コストかつ最低遅延です。 ・12 時間という取得時間要件:  S3 Glacier Flexible Retrieval の「バルク取得(5~12 時間)」は、この要件に完全に適合します。一方、S3 Standard-IA や One Zone-IA は、必要な以上に高速な取得を提供するため、コスト面で非効率です。 ・耐久性と可用性:  S3 Glacier Flexible Retrieval は複数の AZ にデータを分散保存し、高い耐久性を確保します。一方、S3 One Zone-IA は単一 AZ での保存のため、耐久性が劣ります(ただし、コストはさらに低減されます)。 【結論】 S3 Glacier Flexible Retrieval は、以下の点で最適な選択です: ・1 GB 当たりのストレージコストを最小限に抑えられる。 ・12 時間以内のデータ取得を確実にサポートする(標準またはバルク取得)。 ・長期アーカイブ用途に特化して設計されている。 他の選択肢は、いずれもストレージコストが高すぎる(A、D、C)か、あるいは取得時間が 12 時間以内に収まらない(例:S3 Glacier Deep Archive)ため、不適切です。