Q13 — AWS SAA-C03 第11章
第 13/100 問 | ← 第11章
Q713. ある会社は、物理テープに保存された5 PBのアーカイブデータを保有しています。このデータは、コンプライアンス上の理由から今後10年間保存する必要があります。同社は今後6か月以内にAWSへの移行を計画しています。テープを保管しているデータセンターには、1 Gbpsのインターネット上り回線があります。 これらの要件を最もコスト効率よく満たすソリューションはどれですか?
- A. オンプレミスでテープからデータを読み取り、ローカルのNFSストレージにデータをステージングします。その後、AWS DataSync を使用して、データを Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval に移行します。
- B. オンプレミスのバックアップアプリケーションを使用して、テープからデータを読み取り、直接 Amazon S3 Glacier Deep Archive に書き込みます。
- C. Tape Gateway 機能を備えた複数台の AWS Snowball デバイスを注文します。Snowball 上で物理テープの内容を仮想テープにコピーし、Snowball デバイスを AWS へ送付します。その後、仮想テープのデータを Amazon S3 Glacier Deep Archive へ移動するライフサイクルポリシーを作成します。 ✓
- D. オンプレミスに Tape Gateway を設定し、AWS クラウド上に仮想テープを作成します。バックアップソフトウェアを使用して、物理テープのデータを仮想テープにコピーします。
正解: C. Tape Gateway 機能を備えた複数台の AWS Snowball デバイスを注文します。Snowball 上で物理テープの内容を仮想テープにコピーし、Snowball デバイスを AWS へ送付します。その後、仮想テープのデータを Amazon S3 Glacier Deep Archive へ移動するライフサイクルポリシーを作成します。
解説
5 PBの物理テープ上のアーカイブデータを、コンプライアンス要件により今後10年間保存する必要があり、1 Gbpsのインターネット上り回線という制約のもとで、6か月以内にAWSへ移行するという要件を最もコスト効率よく満たすソリューションは、選択肢Cです。 選択肢C(複数台のTape Gateway搭載AWS Snowballデバイスの利用)が最もコスト効率が良い理由: ・AWS Snowballは、大規模なデータをオフラインで安全かつ堅牢なデバイスを用いて転送するサービスであり、Tape Gateway機能により物理テープの内容を仮想テープとしてクラウドへ移行できます。 ・Snowballデバイス上で物理テープからデータを読み取り、仮想テープとしてコピーすることで、既存のテープ資産を活用した効率的な移行が可能です。 ・仮想テープが作成されたSnowballデバイスをAWSデータセンターへ安全に送付し、インポートすることで、1 Gbpsのインターネット回線による長時間のアップロードを回避できます。 ・AWSへのインポート完了後、ライフサイクルポリシーを設定して仮想テープのデータをAmazon S3 Glacier Deep Archiveへ自動的に移動させることで、10年間の長期保存に最適な、極めて低コストなストレージ層を利用できます。 一方、選択肢Aは、ローカルNFSへのステージングやDataSyncによるネットワーク転送を伴い、1 Gbps回線では5 PBの転送に非常に長い時間がかかり、ネットワーク帯域の制約と運用の複雑さからコスト効率が劣ります。 選択肢BおよびDは、いずれも1 Gbpsのインターネット回線を介したフルデータ転送を前提としており、5 PBを転送するには数週間~数か月を要し、ネットワークコストと時間的リスクが高く、コスト効率が悪いだけでなく、既存の物理テープを直接活用できません。 したがって、物理テープを活用しつつ、ネットワーク転送のボトルネックを回避し、長期保存に最適な低コストストレージ(Amazon S3 Glacier Deep Archive)を実現する点で、最もコスト効率の高いソリューションはCです。